涙目で目やにが多い |
鼻涙管というのは、目頭にある涙の排出口から鼻の奥へ流れていく通り道のことで、この通り道が生まれつき閉じていたり、通り道が細くてあふれた涙がこぼれやすい状態になっていると鼻涙管閉塞を起こします。 もともと乳幼児期は鼻涙管が細いのですが、生まれつきふさがっている先天性のものもあります。 症状は、常に目が涙で濡れている、あるいは生後すぐより目やにが多い、いったもの。ひどい目やにで、まぶたが塞がってしまう子もいます。
【1歳頃までに自然治癒することも】
先天性であっても、生後数カ月たつと管が開通したり、成長するに従い1歳頃までに9割前後が自然に治るようです。ただ、涙の流れが良くないと結膜炎になったり、細菌感染すると涙嚢炎を起こして膿がでることもありますので、このような症状がでたら早めに専門医にかかることが必要です。
【マッサージで症状改善。だめならブジーで開通】
治療では、目やにを拭き取り抗生剤の入った目薬が処方されます。 同時に鼻涙管のすぐ下のところ(鼻のつけね部分)を、1日3〜4回マッサージ(上から下へと軽く押す)する方法を指導され、マッサージを家庭で続けることで症状が改善することがあります。 それでも開通しない場合は、鼻涙管から長さ15pほどの細い針金の棒(ブジー)を通して、涙の流れを邪魔している膜を突き破ります。統計によると、一回目のブジーの治癒率は78%程度(海外の成績)、ひどい閉塞でも二回目のブジーでたいてい完治するようです。ブジー後は、2〜3日で目やにが改善して涙目もなくなります。
by
rumiko |
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