育児辞典【症状と病気】 赤ちゃん,熱が出る病気,ピヨママ倶楽部・育児辞書


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熱が出る病気


咽頭炎・扁桃炎
  ヘルパンギ−ナ   インフルエンザ   おたふくかぜ   風邪 
咽頭結膜炎(プール熱)   尿路感染症   髄膜炎   川崎病


咽頭炎・扁桃炎

せきや鼻水はあまりありません
咽頭炎も扁桃炎も、そのほとんどが風邪と同じウイルス感染によってのどに炎症を起こしたもの。風邪を引き起こす病原体がそれぞれの場所で特に強く反応して症状を起こすのです。
いわゆるのどちんこの周辺が咽頭で、ここが炎症を起こした状態が咽頭炎。発熱と軽いせきや鼻水などの風邪症状があらわれますが、呼吸器のいちばん浅い部分の炎症なのであまり心配ありません。
扁桃はのどの両サイドの部分で、ここが赤くはれれば扁桃炎。39度前後の高熱が出てつばを飲み込むだけでも痛く、食事も食べられなくなります。声もかすれてきますが、せきや鼻水といった症状はあまり見られません。

ウイルス性の場合は、どちらも風邪と同じく安静にしていれば回復に向かいます。咽頭炎は2〜3日、扁桃炎は急にはよくならないのが普通ですが1週間以内にはだいたい症状も消えるでしょう。
ただし、細菌が原因の発熱や炎症については抗生物質を使用した治療が必要になります。
高熱が出ているのにせきや鼻水がなく、だるそうにぐったりしているときは細菌性の咽頭炎、扁桃炎を疑って早めに医師の診断を受けてください。

離乳食は…?
のどの痛みやはれが強い間はミルクや離乳食は無理じいしないこと。煮込みうどんやスープなどのどごしがよくて、消化のよいメニューを、食欲に応じて少しずつ与えましょう。食べられなくても水分さえとれていればそれほど心配いりません。
特に高い熱が出ている間は脱水症状に気をつけて、こまめに水分補給することを忘れずに。

by ミルクティー


ヘルパンギーナ


 突然の高熱
夏の間から秋口にかけてはやる夏かぜの一種で乳幼児に多い病気です。
特徴は急な発熱とのどの奥にできる水泡です。
突然39〜40度の高熱が出て扁桃腺の上のほうに小さな水泡ができ周辺が赤くなります。それが原因で食欲が落ち、痛みで不機嫌になることも。


ウイルスが原因なので病気そのものは治す薬はありません。特別な治療をしなくても熱も口内炎も治ります。
食事を受け付けないほどのどが痛むのも最初の数日だけ。この時期は水分補給を第一に考え、赤ちゃん向けのイオン水や麦茶、白湯などをこまめに与えましょう。
飲み物を全く口にしないようであれば、早めに病院につれていき点滴による水分補給をしてもらいます。赤ちゃんの場合、哺乳瓶を嫌がるようであればスプーンやストローを使うなど、少しずつでも水分を与える工夫が必要です。

離乳食は無理じいしないこと。のどが痛むのでできるだけのどごしのよいやわらかいものを食べさせましょう。
栄養面よりも食べやすさを優先してあげて。プリンやヨーグルト、おかゆや煮込みうどんがおすすめです。
1週間程で治りますよ。

by ミルクティー


◆インフルエンザ◆


 脳炎・脳症の合併に注意
感染すると高熱が続き、強い寒気やけん怠感、関節痛などの全身症状が出ます。感染力が強いため大人も子供も十分な注意が必要ですが、特に免疫力の弱い赤ちゃんは脳炎、脳症を合併することも…、より一層の予防&ケアが大切!

☆予防編〜
【流行期に入ったら人混みはできるだけ避けて】
毎年の気候などにより流行の時期は様々。ニュースや新聞、周囲などでインフルエンザのウワサがちらほら出るようになったら注意が必要です。
人混みへの長時間の外出は避けて。外出が多いパパもマスクなどの対策でウィルスを家に持ち帰らない努力を。

【湿度でガード!】
乾燥はウィルスにとって好環境。だから冬にインフルエンザが流行するわけです。湿度を50〜60%に保つことで室内のウィルスを激減させることができます。

【予防接種】
免疫が体内にできるのに日にちがかかるため、流行がはじまってからでは遅いですが、シーズン前(11月〜12月)にすませておけば効果的です。13歳未満は4週間以上あけて2回接種します。兄弟がいる、保育園・幼稚園に通っている場合はそれだけ感染率も高くなるのでおすすめ。生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、本人よりもパパやママが予防接種を受けて、家庭内流行をしっかりブロックしてあげましょう。


☆ケア編〜
【まずは早目の受診!】
あれ?もしや?という症状があらわれたら、早目に小児科を受診!
気がつくと39度を越す高熱にびっくりということも少なくありません。気管支炎や肺炎を併発することもあるので、自己診断で油断せずにお医者さんの適切なアドバイスに従いましょう。

【落ち着いて症状に合わせた対応を】
インフルエンザには病気そのものを治す特効薬はありません。解熱剤や抗せい物質を使って症状をやわらげたり、細菌による二次感染を防いだりしながら治癒を待ちます。
高熱によりたくさんの汗をかきます。吸湿性のよい肌着をこまめにかえてやりましょう。子供の場合下痢や嘔吐もおこしやすいので脱水症状を防ぐため水分補給には気を配って。ミルクや離乳食などなかなか食が進まないかもしれません。麦茶やりんごジュース、イオン飲料(子供用)など飲みやすいものを少しずつあげましよう。
突然の病気にまだ看病不馴れなママは慌ててしまうかもしれませんが、子供の症状をしっかり観察して。困ったことがあれば悩まず先生に相談しましょう。

おたふくかぜ


 あまり腫れないこともあるので注意
おたふくかぜとは、ムンプスウイルスが原因で、耳の下からあごにかけておたふくのようにはれて痛みます。
消化能力が落ちるのでかまなくてもよい、消化のよい食事を。
正式名は流行性耳下腺炎といい、耳のつけねからあごにかけての部位がはれてきます。はれるのは片側だけのこともありますが、約半分の子は数日後に反対側もはれ、両方のほおとあごがぷっくりします。
中にはあまりはれず、熱だけが目立った症状のこともあるので注意しましょう。

原因はムンプスウイルスで飛沫感染です。春から夏にかけて多く見られ、潜伏期間は2〜3週間。
人にうつしやすいのは耳の下がはれてくる数日前から発症後10日くらいの間です。
もっともかかりやすいのは3〜9才頃で生後半年未満の赤ちゃんがかかることは比較的少ないようです。
一度かかると免疫ができ、2度とかかることはありません。またウイルスに感染しても全く症状が出ないこともあります。

おたふくかぜの場合、特別な治療薬はなく安静を心がけます。痛みがあるときは鎮痛剤など対症療法になります。気持ち良さそうならほおやあごを冷やしてあげるといいでしょう。

また唾液や消化液を出している唾液腺が炎症しているため消化能力も落ちています。頑張って噛まなくて喪消化されやすいやわらかいメニューを用意してあげましょう。口の中も荒れやすいので白湯や麦茶を与えて清潔を保ちます。


おたふくかぜの予防接種について…
おたふくかぜは任意の予防接種です。
おたふくかぜワクチンはムンプスウイルスを弱毒化して作った生ワクチンです。接種した2〜3週間後に2〜3%の割合で発熱や耳下腺のはれがみられることもあります。
また数はすくないですが、おたふくが原因で難聴になったり睾丸炎や卵巣炎を発症して不妊につながることもあるので、かかった記憶のない人は子供と一緒に接種を受けておくとよいでしょう。

by ミルクティー

風邪


 こじらせると肺炎などに移行することも
赤ちゃんの病気で最も多いのが風邪です。
ウイルスや細菌などの感染で起こり、発熱、鼻水、咳、下痢、頭痛、嘔吐などの全身症状が見られます。ほとんどの場合軽くすんでしまいますが、こじらせると肺炎などの病気に移行することもあるので、症状に合った細やかなケアをし、早めに治すことが大切です。

<咳が止まらない>
赤ちゃんが咳をしている場合、一番気をつけなければいけないのが、機嫌はよいかどうか、発熱や嘔吐など他の症状はないかどうかです。
咳だけであればそこまで心配する必要はないでしょう。
また、母乳や水分がとれていない、飲んだり食べたものを吐いてしまう、咳こんで眠れないなど、日常生活に支障があるかどうかも注意しなければいけない点です。

咳で苦しそうなときは…呼吸がしやすく、咳が出やすいのが上半身を起こした姿勢です。寝かせた姿勢では咳が出にくいのでやや起こしぎみにするといいと思います。
布団やベッドに寝かせるなら、枕やクッションなどを背中に当てて、上半身を起こしぎみに。

<たんがからむような咳をするときは…>
赤ちゃんは自分でたんを吐き出せないので、背中を軽く叩いたり、さすったりして、たんをきれやすくしてあげるといいと思います。抱っこなら縦抱きがオススメです。

咳が出ているときはきれいな空気、適度な湿度の環境が大切です。
室温は大人が少し寒く感じる22〜23度が適温です。
加湿器を使ったり濡れたタオルを干すなどして加湿することも忘れずに!また、汚れた空気は咳を出やすくするもとなので、定期的に窓を開けるなどして、室内の空気をきれいにしてあげるといいでしょう。

by ミルクティー

咽頭性結膜炎(プール熱)


 高熱、喉の腫れと痛み、目やに
アデノウイルスというウイルスに感染しておこる結膜炎で、感染から発症までの潜伏期間は約5〜6日です。夏季のプールで集団感染することが多いため「プール熱」とも呼ばれますが、最近は通年で患者が出るようです。
症状は、39〜40度の高熱と喉の腫れ・痛み、吐き気や下痢などの一般的な風邪症状のほか、首のリンパ節の腫れ、結膜の充血やひどい目やに、目の痛み、まぶしい、涙が多いなどの症状です。

【対症療法で治療。治るまで出席停止に】

最近は、アデノウイルスによる結膜炎かどうかは、医療機関で迅速診断キットを用いるとすぐにわかるようです。かかりつけ医に相談してみましょう。
治療は、特効薬がないため症状をおさえる対症療法が中心になります。高熱の場合は解熱剤を、喉の痛みが強いときは鎮痛剤を、目の充血がひどいときは眼科で抗生剤の入った目薬などを処方してもらいます。
学校保健法では、インフルエンザ、麻疹、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹、水痘(みずぼうそう)などとおなじ第2種伝染病に位置付けられています。したがって保育園、幼稚園は、症状がなくなった後、2日間経過するまで出席停止となります。

【くしゃみや咳でも感染するので注意】
 
くしゃみや咳、唾液により家族内感染します。便からは1ヵ月ほどウイルスが検出されますので、オムツ等の取替えの際は手洗いをするなど十分気をつけましょう。
万が一かかってしまった場合は、タオル、洗面器、食器の共用は避けるようにします。
喉の痛みがひどい場合は、プリンやゼリー、牛乳、野菜ジュース、おかゆやスープ(冷まして)など喉越しのよい食事にしてあげるとよいでしょう。

by rumiko

尿路感染症


 発熱を何度も繰り返すときは疑って
尿路というのは、尿がつくられ体外に排泄されるまでの通り道。
尿路感染症とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかの部分に大腸菌などの細菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気です。
炎症を起こす場所によって名前が変わりますが、赤ちゃんの場合には感染した場所も特定しにくいためまとめて尿路感染症と呼んでいます。

大人なら膀胱炎になった時点で排尿痛や頻尿などの不快症状で感染に気付きます。でも痛みや不快を言葉で訴えられない赤ちゃんの場合、感染が上部の尿路に進み高熱を出すまで感染に気付かないことが多いようです。
赤ちゃんの場合は、風邪でもないのに高熱が出て具合が悪いとき、あるいは発熱を何度も繰り返すときはまず尿路感染症を疑い、早めに医師の診察を受けましょう。

by ミルクティー

髄膜炎


 低月齢の赤ちゃんは症状がわかりにくいので注意
髄膜は俗に脳炎ともいい、脳の表面をおおっている膜のことです。
ここに細菌などの病原体が感染して炎症を起こしたのが髄膜炎、脳そのものに炎症が起きたものを脳炎といいます。
髄膜炎は、風邪やおたふく、はしか、風疹などにかかったあとに合併症としてときどき起こります。高熱や嘔吐、頭痛などの症状が続きますが、赤ちゃんは頭痛を訴えることができないので大変不機嫌になります。また常にうとうとするといった意識障害も出てきます。大泉門がまだ閉じていない赤ちゃんは、その部分がパンパンにはれて診断の助けになります。
これは髄膜の炎症によって、頭の中の髄液圧が上がるからです。

ウイルスが原因の場合はウイルス髄膜炎、細菌感染した場合は細菌性髄膜炎といいます。ウイルス性髄膜炎で有名なのは、おたふくかぜや夏風邪による髄膜炎などです。
ウイルス性髄膜炎は症状も軽くすみますが、細菌性の場合、できるだけ早く治療を開始しないと命にかかわります。
それほど多い病気ではありませんが、大変進行が早く、特に低月齢の赤ちゃんは症状を見つけにくいので注意が必要です。

この病気で大切なのは早期発見と早期治療です。高熱が続いたり、嘔吐、機嫌が悪くてくずりっぱなしなどの症状が見られたら、すぐに小児科を受診しましょう。細菌性髄膜炎には抗生物質による治療が必要です。
髄膜炎は髄液を取って検査すればすぐに診断がつきますし、ウイルス性の髄膜炎の場合は、ほとんどが髄液を抜くだけで症状が軽減します。
細菌性髄膜炎の場合は抗生物質による点滴が2週間〜1ヵ月続きます。

by ミルクティー

川崎病


 高熱が5日以上続いたあと赤い発疹がでる
0〜4才のこどもに多く、特に1才前後の赤ちゃんがかかりやすい原因不明の病気。
全身の血管が炎症を起こし、冠動脈瘤ができてしまうと命にかかわることもあるため、専門医での定期的チェックと治療が必要です。高熱が5日以上続き、手足や口、目が赤くなったら要注意。

●川崎病特有の症状●
1.原因不明の39〜40度の高熱が5日以上続く。2.数日して、水疱を持たない赤い発疹が全身に出る。
3.発疹が出る前後から、手のひらや足の裏がむくんでかたくなる。
4.発疹が出る前後にくちびるが荒れて出血し、舌もいちごのように赤くブツブツが出る。
5.熱が出てから数日後、白目が充血して真っ赤になる。
6.熱と同時、もしくは熱が出る少し前に首のリンパ節がはれてくる。

これら6つの症状のうち、5つがあてはまると、川崎病と診断され入院、検査が必要になります。
1才前後の赤ちゃんが原因不明の高熱を出し、くちびるや目が赤くなったときには、川崎病を疑う必要があります。
必ず小児科の診断を受けてください。

●全身に血管炎が起き、冠動脈にこぶができることも…
川崎病は全身に血管炎が起こる病気ですが、特に心臓に血液を送り込んでいる冠動脈という血管に瘤ができることがあるため、川崎病の疑いがあるときには心臓の超音波検査が可能な病院に入院します。
川崎病を発症した子供の10%ほどにこの冠動脈の異常が見られます。このこぶの内側に血液のかたまりができやすく、血液の流れが悪くなると心筋梗塞を起こし、命にかかわることもあるため、入院中は血管の炎症を抑える薬や血液がかたまらないような薬を使い、慎重に経過を観察します。

byミルクティー


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