糖分、油分、塩分を控えめに |
何よりもまず「赤ちゃんの分まで2人分の栄養をとる」というのは迷信なので要注意!これは栄養を食事でとるのが十分でなかった貧しい時代の話で、食物事情が豊かな現代ではむしろ栄養の摂りすぎによる体重増加の方が心配だといわれています。
【体重増加のデメリット】
つわりがおさまった途端、「エンジン全開」とばかりに食べていると必ず、妊婦検診で指摘されるのが母体の体重増加。太りすぎると難産になる可能性が高くなるほか、腰痛や便秘の要因になる、産後に母乳の出が悪くなる、体重が戻りにくくなる、などたくさんのデメリットがあります。体重増加の目安は、妊娠前の体型により個人差がありますが、標準的な体重の人なら8〜9kg、やせ気味の人でも10〜12kg、太り気味の人なら5〜6kg程度に抑えるようにしましょう。
【低カロリー、風味を生かしたメニューを】
それほど食べていないのに、どうしても体重が増えてしまう、という人は「糖分」「油分」を摂りすぎていないか食事内容を見直してみてはどうでしょう★ おすすめは、鶏肉でいえば脂肪の少ない胸肉やささみ。香辛料(ガーリックパウダーなど)やノンオイルドレッシングで味付けして、たっぷりの野菜と一緒に食べるメニュー。意外に少ないカロリーで食欲を満たすことができますよ。また、食品の持ち味をいかして、ごま,ピ−ナッツ,くるみ,きなこ等の風味を利用するのも手です。 さらにご飯がすすむ一番の原因は「塩分」。漬物は酢漬け(ピクルス)に、加工品(ベーコン、ハムなど)はなるべくつかわず生鮮品に変える、減塩醤油(味噌)にするなどして、なるべく良質のたんぱく質、カルシウム、食物繊維、鉄分などを意識してとるよう心掛けましょう。
【「むくみ」でわかる妊娠中毒症】
妊婦検診で必ず検査されるのが「むくみ」。たいてい脂肪のすくない足首や脛のあたりを押してむくみがないか検査をするはずです。「むくみ」は太りと違い、押しても戻りが遅いのが特徴。 多くの妊婦さんは、軽いむくみを経験しますが、一晩寝てもすっきりしない「むくみ」(浮腫)に加え、体重の増えすぎ、尿に蛋白が出ている、血圧が高い、などの症状がある場合、妊娠中毒症の疑いがあります。 妊娠中毒症はある程度の症状までは自覚症状がほとんどないため、はたからみてもなぜ病気なのかわからないのが特徴。そのため軽くみられがちですが、そのままにしておくと母子ともに危険な状態(子宮内胎児死亡、発育不全、常位胎盤早期剥離など)になります。 早期発見のためにも、検診は定期的に受けること、太り過ぎ注意、塩分控えめ、適度な運動などを心掛けましょう。
by
rumiko
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